【ローンの金利タイプ】|住宅ローンの金利タイプとは?それぞれの特徴を解説
2026.11.02
こんにちは!
家づくりワンポイント講座です。
マイホームの資金計画を考えるとき、悩みやすいことの一つが住宅ローンの金利タイプです。
「変動金利と固定金利は何が違うの?」「今の金利が低いものを選べばいいのかな?」と、迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
住宅ローンは、数十年にわたって返済することもある大きな買い物です。わずかな金利の違いでも、借入額や返済期間によっては、将来の返済負担に影響することがあります。
ただし、金利が低いことだけが、住宅ローンを選ぶ基準ではありません。毎月の返済額が見通しやすいことや、金利が上がったときにも家計に余裕を持てることも、大切なポイントです。
それぞれの特徴を知り、自分たちの暮らしに合った金利タイプを考えていきましょう。
■住宅ローンの金利タイプは主に3種類
住宅ローンの金利タイプは、大きく分けて次の3種類です。
金利タイプ 金利が固定される期間 主な特徴
変動金利型 金利は定期的に見直される 金利が下がれば利息負担が減る可能性がある
固定金利期間選択型 2年・5年・10年など、選んだ期間 一定期間の返済額を見通しやすい
全期間固定金利型 借入時から完済まで 返済計画を立てやすい
※固定期間や金利の見直し方法は、金融機関や商品によって異なります。
それぞれにメリットと注意点があるため、順番に見ていきましょう。
■変動金利型|金利の変化に応じて返済条件が変わる
変動金利型は、金融情勢などに応じて、借入後も適用金利が見直される住宅ローンです。
一般的に、借入当初の金利が全期間固定金利型より低く設定されている商品もあります。金利が低い状態で推移すれば、利息負担を抑えられる可能性があります。
〇メリット
・借入当初の金利が低めの商品を選べる場合がある
・適用金利が下がると、利息負担が軽くなる可能性がある
・金利が低い間に元金を減らせれば、将来の利息負担を抑えやすい
〇注意点
・金利が上昇すると、将来の返済額や総返済額が増える可能性がある
・金利の動向によっては、元金が思うように減らないことがある
・借入時点では、将来の総返済額を確定できない
なお、変動金利型では、金利の見直し時期と毎月の返済額の見直し時期が異なる商品があります。元利均等返済の場合、いわゆる「5年ルール」や「125%ルール」が適用される商品もありますが、すべての金融機関に共通する仕組みではありません。
こうしたルールがあっても、金利上昇による負担そのものがなくなるわけではありません。
変動金利型を検討する際は、金利が上がった場合にも返済を続けられるか、余裕を持って確認しておくことが大切です。
■固定金利期間選択型|一定期間の金利を固定する
固定金利期間選択型は、借入当初の一定期間、金利が固定される住宅ローンです。
例えば「当初10年間は固定金利」という商品であれば、原則として、その期間中は適用金利が変わりません。
固定期間が終了した後は、その時点の条件に応じて変動金利型や再度の固定金利期間を選ぶ仕組みが一般的です。選択できる内容は商品によって異なります。
〇メリット
・固定期間中の金利上昇の影響を受けにくい
・子どもの教育費など、将来の支出が増える時期に合わせて固定期間を選べる場合がある
・全期間固定金利型とは異なる金利条件の商品も比較できる
〇注意点
・固定期間が終了した後の金利は、借入時点では確定しない
・金利が上昇していると、固定期間終了後に返済負担が増える可能性がある
・固定期間終了時の金利タイプ変更などに条件が設けられている場合がある
例えば、子どもが小さい間は家計を安定させたい、教育費が増える時期までは返済額を見通しやすくしたい、といったご家庭では検討の余地があります。
ただし、固定期間が終わる時期にどのような金利が適用されるかは、あらかじめわかりません。固定期間終了後の返済も考えておくことが重要です。
■全期間固定金利型|完済まで金利が変わらない
全期間固定金利型は、借入時に決まった金利が、原則として完済まで変わらない住宅ローンです。
代表的な商品に、住宅金融支援機構と民間金融機関が連携して提供する「フラット35」があります。商品ごとの融資条件や適用金利は、申込時に確認が必要です。
〇メリット
・借入時に決まった金利が完済まで変わらない
・借入額や返済期間などの条件が確定すれば、毎月の返済計画を立てやすい
・市場金利が上昇しても、契約上の適用金利は原則として変わらない
〇注意点
・変動金利型より借入当初の金利が高めに設定されている場合がある
・借入後に市場金利が下がっても、契約した金利が自動的に下がるわけではない
・金利が固定されていても、税金や修繕費など住宅にかかる支出は変わる可能性がある
毎月の返済額を見通しやすいことは、長期的な家計管理において大きな特徴です。
将来の収入が大きく増えるとは限らない場合や、教育費などの支出を見据えて返済額を安定させたい場合には、検討しやすい選択肢といえるでしょう。
■3つの金利タイプを比較してみましょう
〇変動金利型
金利の変化を受け入れながら、借入当初の金利や利息負担を重視したい場合に検討するタイプです。
・確認したいこと:金利上昇時に返済できる余裕があるか。
〇固定金利期間選択型
一定期間の返済条件を安定させつつ、その後の金利タイプも検討したい場合に選択肢となります。
・確認したいこと:固定期間終了後の返済額を想定できているか。
〇全期間固定金利型
完済までの金利を確定させ、長期的な返済計画の立てやすさを重視したい場合に検討するタイプです。
・確認したいこと:借入当初の返済額を無理なく負担できるか。
金利タイプを比較するときは、現在の金利だけでなく、将来の金利変動によって返済額がどう変わる可能性があるかを確認しましょう。
■住宅ローンの金利タイプを選ぶときのポイント
金利タイプを選ぶ際は、次の3つのポイントを押さえておくと、家計に合った選択肢を考えやすくなります。
① 毎月の返済額だけでなく、総返済額も確認する
住宅ローンは、金利や返済期間によって総返済額が変わります。
例えば、借入額や返済期間などの条件が同じでも、適用金利が異なれば、支払う利息の総額に差が生じます。
また、変動金利型では将来の金利が確定していないため、借入当初の返済額だけで判断するのは避けたいところです。
金融機関のシミュレーションなどを活用し、金利が上昇した場合も含めて比較してみましょう。
② 将来の家計の変化を考える
家づくりの後には、子どもの進学や車の買い替え、住宅のメンテナンスなど、さまざまな支出が考えられます。
現在は無理なく返済できる金額でも、将来の支出が重なると家計への負担が大きくなるかもしれません。
そのため、住宅ローンを検討するときは、次のような点も整理しておきましょう。
・教育費など、将来増える可能性がある支出
・育児休業や転職などによる収入の変化
・金利が上昇した場合の返済負担
・急な出費に備えるための貯蓄
将来を正確に予測することは難しいものですが、いくつかのケースを想定しておくことで、余裕を持った資金計画につながります。
③ 金融機関ごとの条件を比較する
同じ金利タイプでも、金融機関によって適用金利や手数料、団体信用生命保険の保障内容などが異なります。
また、金利の優遇条件や固定期間終了後の取り扱いなども確認したいポイントです。
表面上の金利だけで決めるのではなく、諸費用や保障内容も含めて比較すると、自分たちに合った住宅ローンを見つけやすくなります。
■住宅ローンの金利タイプに迷ったら
どの金利タイプが適しているかは、家計や将来の暮らし方によって異なります。
例えば、金利が上昇しても対応できる貯蓄があり、返済額の変化を受け入れられるご家庭では、変動金利型を検討することが考えられます。
一方、毎月の返済額を見通しやすくしたい場合は、全期間固定金利型が選択肢になります。一定期間の返済額を安定させたい場合には、固定金利期間選択型も比較してみるとよいでしょう。
大切なのは、金利の低さだけでなく、家族がこれからも安心して暮らせる返済計画を立てることです。
住宅ローンの金利タイプを比較しながら、家づくりにかかる費用や将来の生活費も含めて、自分たちに合う選択肢を考えていきましょう。






