中庭のあるコートハウス
新築住宅
南北に細長く伸びる敷地に、新たな暮らしの物語を紡ぐ住まいが計画されました。
かつての住まいを大切に残しながら、その庭の一角にそっと寄り添うように建てられたのは、「中庭のあるコートハウス」です。
前面道路の気配からお母様の寝室を守り、家族が心から安らげる場所とすること。
そして、日々の中心となるLDKには、光と風が満ちる開放感をもたらすこと。
そうした想いから、この住まいは外に閉じて内に開く、コートハウスというかたちにたどり着きました。
建物は南東に向かってゆるやかに開くコの字型に配置され、隣家との距離や日照、風の通り道を丁寧に読み解いています。
中心に設けられたウッドデッキの中庭には、一本のシンボルツリー。
やわらかな光をまとい、季節の移ろいを静かに映し出します。
LDK、廊下、お母様の寝室それぞれがこの中庭へとつながり、家のどこにいても自然の気配を感じられる暮らしが広がります。
LDKは大屋根のもと、勾配天井によって上へと伸びやかに広がり、2階の趣味室とゆるやかにつながる一体の空間に。
家族の気配がほどよく交わりながら、それぞれの時間を大切にできる、ゆとりある居場所となりました。
南に大きく開いた屋根面は、将来の太陽光発電も見据えています。
2階の寝室は、あえて道路側の明るい位置へ。
光あふれるルーフバルコニーを設け、外とのつながりを感じながらも、心地よいプライベート性を確保しました。
また、日常の動線にもやさしい配慮を。
ゆったりとした廊下や水回りは、将来の車椅子利用にも対応できる広さを確保し、ビルトインガレージからは雨に濡れることなく玄関へとアクセスできます。
外観・内観ともに白を基調としたシンプルなデザインは、光と影をやさしく受け止め、暮らしの風景を引き立てます。
断熱性能は、性能とコストのバランスを見極めた等級5相当。
大らかに広がるLDKと趣味室の空間も、エアコン1台で一年を通して快適に包み込みます。
家族それぞれの想いに寄り添いながら、内に豊かさを抱く住まい。
中庭を中心に、光と風、そして人の気配がやわらかく巡る、静かであたたかな日常がここに息づいています。








